動物園水族館をはじめとする動物産業、動物を消費する人々は、動物利用を正当化するために自らの行為の『美談化』を図ります。
『美談化』とは
「あらゆる状況を美化し、自分に有利に解釈し、表現すること」
動物産業や消費者が、意識的無意識的に行うそのような操作を、
『美談化』
と呼びます。
動物園水族館による『美談化』による表現の例
「いのちの箱舟」
実態:
動物園水族館は、”いのち”を収容し、監禁し、一生を使い捨てています。
動物園水族館にとって、動物の”いのち”は商材であり、資産です。
ノアの箱舟は、洪水の後動物を解放しました。
「命の大切さを教える」
実態:
命を収容し、監禁し、搾取し、使い捨て、人間の思い通りに扱っていいという、動物の搾取を教えています。
「動物たちが元気を与えてくれる」
実態:
動物にその意識はありません。そして動物たちは人間に見られ続けるストレスで元気を失って行きます。
「頑張れ〇〇!」
実態:
動物を拉致し、監禁し、弱らせておいて、あるいは無理な繁殖をして弱い個体を作り、「頑張れ」と応援しています。
「人々に勇気を与えている」
実態:
動物にその意識はありません。
「いのちきらめく、うみの杜」(仙台うみの杜水族館)
実態:
いのちを、監禁し使い捨てにしているのが実態です
そもそもうみではありません。プールであり水槽という監禁するための箱です。
「ふれあい体験」
実態:
動物の主体性を無視し、一方的に触る体験にすぎません。
ふれあい体験は、動物にとってはハラスメントです。
「子どもが生まれるように応援してください!!」
実態
繁殖とは、生まれながらに監禁される、奴隷を生み出すこと、野生動物の家畜化、物言えぬ商材を生み出すことです。
「種の保全 / 絶滅から救う」
実態:
これまでその種を野生から監禁し、絶滅の片棒を担いで来たのは誰か考える必要があるでしょう。。状況が変わって、搾取の旗手から、保全の旗手へと、旗印を変えました。しかし、ここで重要なのは、やっていることは何も変わっていない、監禁であり、搾取である、ということです。
以上、
例を示しましたが、動物園水族館のWebsite、SNS、パンフレットは、このような文言に埋め尽くされています。
『美談力』を見破る
『美談力』を意識しながら、動物園水族館の表現を観察してみてください。
そのほとんどは、動物園水族館が行なっていることと真逆なことがわかるでしょう。
これから未来、私たちと動物たちとの真の意味の共生を考え、実現していく上で、
動物園水族館の美談化に騙されてはいけません。
動物たちを救うために、動物園水族館にお金を落とさないようにしましょう。
動物を解放しよう。