
わたしは 女性のゾウでした。
わたしは シャンティーと呼ばれました。
ある日
わたしは わたしが生まれた場所から 連れ出されました。
長い時間 身動きが取れず
暗くて狭い場所から出ることもできず
とても怖くて不安だったことを覚えています。
まぶしい光。目に焼きつく たくさんの人。
嗅いだことのない臭い。
感じたことのない空気。
見たことのない景色。
知らない人。知らない場所。
そして、知らない男性のゾウがいました。
いつしか
わたしには お腹の中に赤ちゃんがいました。
わたしは お腹の中の赤ちゃんと長い時間を過ごしました。
ある日
わたしは お腹がとても痛くなり
苦しくて苦しくて
永遠にも感じる時間の中で
赤ちゃんは生まれました。
けれど 赤ちゃんは動きませんでした。
そして
わたしの赤ちゃんはどこかに連れて行かれました。
いつしか
わたしには また お腹の中に赤ちゃんがいました。
わたしは また お腹の中の赤ちゃんと長い時間を過ごしました。
ある日 また
わたしは お腹がとても痛くなり
苦しくて苦しくて
立っていることもできずに
その場に倒れました。
耐えがたい痛みの中で
苦しくて 息ができなくなりました。
わたしの名前を呼ぶ声は だんだんと遠くなり
そして 聞こえなくなりました。
わたしは わたしがいた場所を上から見ています。
わたしが死んだあと、別の女性のゾウがきました。
わたしと同じように、赤ちゃんを産みました。
わたしは 女性のゾウでした。
けれど 時々わかりません。
わたしは なんでしょう。
わたしは わたしの生涯を
自由に生きることは認められませんでした。
わたしは 女性のゾウです。
わたしは 一人の女性のゾウです。

ゾウの飼育下での繁殖は極めて難しいとされています。
日本でのアジアゾウの繁殖成立例はたった13例。
その内、5人のゾウがわずか5年以内に亡くなっています。
シャンティーのように母子共に亡くなるケースや早産、流産だったケースを合わせると動物園での繁殖計画で失われた命は数知れません。
今も日本の動物園はゾウの繁殖に躍起になっています。
動物園は “ 種の保存 ”が “ 動物園の使命 ”であるとし、繁殖の正当性を主張します。
しかし、リスクを冒してでも強行するのは、各動物園の存続や利益のためであり、ゾウのような入手困難な人気動物の確保が動物園にとって不可欠だからです。
そこに個々の動物たちの尊厳と権利はありません。
すべてが人間目線で語られる中、人間の身勝手な都合で命を落とす多くの動物たちの「声」を伝え届けられたらと思います。
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一緒にこの社会を、動物たちの未来を変えましょう。
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毎月どうぶつサポーターになってくださった方からの メッセージ
リブを知ったきっかけは、2018年1月の動物園・水族館の講演でした。その時、目黒さんの等身大の語り口に、未来に向けて俯瞰するスケールの大きさを感じました。また、強い者に対しては理路整然と歯に衣着せぬ物言いができる頼もしい代表だと誇りに思っています。会員に見せる少年のような笑顔も素敵です(笑)が、何より捕らわれの動物たちが目黒さんのオーラを一番感じている筈ですね。
リブは、未だ「少数派」ですが、皆で力を合わせて拡充させましょう!
何事が起きようとも揺ぎなき「どうぶつのみかた」の動物解放団体リブ!
因みに私は年齢的にシニアなので、せめて生きているうちにリブの“スピリッツ”を孫たちへバトンタッチしたいです。
東京都 C.H 様
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NPO法人 動物解放団体 リブ
ファンドレイジング担当理事 : 板垣さやか