アニマリズムの定義
『動物の自由と尊厳を確立し
倫理と権利の対象とすべきであるとする主義であり
動物を社会に包摂するための指針』
アニマリズムとは、ヒューマニズムを拡大したもの。
アニマリズムは、動物までを共感の対象、平等な存在として捉えます。
その上で法律や社会システムを考え直していく指針でもあります。
これまでのヒューマニズムをベースにしたやり方では、うまくいかないことは明らかです。
ヒューマニズムとは、人間至上主義とも言えます。
現在の社会状況、地球環境を見ればその失敗は明らかです。
今回、Ryuko Miura (Animal Rights Activist)さん
Animal Rights Hawai’i http://animalrightshawaii.org/
に、The Animalistという方の、「アニマリズムとは何か?」という文章を翻訳していただきました。
ヨーロッパの動物党の中には、アニマリスト党という名前の党もあります。
日本では、何十年後になるかわかりませんが、政治的に一つの流れを作っていく兆しを感じています。
LABにアニマリスト党の情報も追加しています。
http://animal-liberator.net/animal-liberation-lab/
以下、本文です。
【Animalism(アニマリズム)とは何か?】
一言で言えば、アニマリズムはヒューマニズム(人間/人道主義)と非常に似ていますが、対象が人間だけでなく、すべての感性(五感)を持った動物も含んでいます。
ヒューマニズムとは、人間の利益や価値観に注目した理論、哲学、態度、あるいは生き方です。特徴としては、超自然主義を拒絶し、個人の尊厳と価値観、理性と思考力を通して目指す自己実現のための能力を強調する哲学です。
アニマリズムは、すべての動物の、命そのものの価値観に注目、強調した、道徳的で哲学的な思想です。アニマリズムはヒューマニズムと似ていますが、アニマリズムでは、ヒューマニズムで種が違うという理由で排除している、人間以外の感性を持つ動物も含んでいます。アニマリズムは文字通りすべての動物の健康、幸福、福利等を促進奨励する考え方です。
アニマリストは、動物を身体的な痛みを感じる能力を持つ、五感を持った個人として見なします。
また、アニマリストは善悪を区別して行動できるか(主体=人間)できないか(受動=動物)という点に注目し、議論します。そして、動物が善悪の区別ができる存在ではない、という理由だけで、動物には権利を持つ資格がない、または人間が動物の手助けをする必要がない、という考えに強く反対します。
アニマリズムは、ヒューマニズムの価値の対象を人間だけでなく、苦しむ能力があるすべての動物にまで広げたものと見なすことができます。
アニマリストは日常生活の中で、ライフスタイルや政治的な選択をするときに、動物(五感を持った人間以外の動物)の利益を考慮に入れ行動します。
もちろん、例えばクモ、魚、ウサギ、鶏、そして人間は、まったく同じニーズと権利を持っていませんが、共通点として、それらはすべて生きることに興味を持っており、苦しむことを望んでいない、という点があげられます。例えば、鶏の命そのものと、鶏自身の生きたい、苦しみを避けたい、という願望の観点から考えると、アニマリストがブロイラーの鶏肉を買うことを正当化することはできません。この場合、一時的な料理の満足感と、鶏の生涯にわたる苦しみと死を比較すると一目瞭然です。では、例えば幼い人間の子供を傷つける可能性がある、有毒な蜘蛛を排除、殺す、というケースはどうでしょうか。もちろんヒューマニズムの観点からいくと、蜘蛛の排除は論理的な反応です。その場合も、アニマリズムの考え方は、人間の子供と蜘蛛の生きたい、苦しみを味わいたくないという、両者(人間と蜘蛛)を平等に扱う思考を通して何をすべきかの結論を出します。もちろんその場合、道徳的考察は、死が可能な限り痛みのないものであるべきことを提案しています。
アニマリストにとって、ベジタリアン、ビーガン、そして肉食をできるだけ最小限に抑える、という動物に対して思いやりのある生き方を選択し、実践することは理にかなっています。また、動物が人間の娯楽のための道具、または商品として扱われる動物レースやロデオのような活動は、明らかに倫理的道徳的に不正な行為と考えます。また、アニマリストは時間やお金を寄付する場合、どこの動物慈善団体を選ぶかを、重要な要素としてとらえています。
アニマリストはヒューマニストと同じように、一般に確立された教義や迷信よりも、証拠に基づき、論理的、客観的、合理的に思考を展開することを重要視します。
アニマリズムは動物福祉、動物の権利、動物の平等、動物の解放、反種差別、そしてビーガニズムと密接に関連しています。
アニマリズムとビーガニズムの違いは、ビーガニズムが非常に具体的なライフスタイルを規定しており、ビーガニズムの間では相違、差異、不一致、例外を認めないという点です。
分析的にいうと、個人がビーガニズムのルールに例外を作った場合、もはやその個人はビーガンとは呼べません。
アニマリズムの基本は反種差別主義であり、ビーガニズムよりも広範囲に問題をとらえ、選択肢や倫理観を議論し、相違を受け入れます。
「私は“アニマリスト”という言葉が大好きです。なぜならそれは本当に効果的だと思うし、私が目指すものについての特徴と状況を的確に説明しているからです。またポジティブな点も大好きです。アニマリズムは何かに対しての反抗運動ではない点、先を見越している点、そして何よりもポジティブな言葉を使っている点も大好きな理由です。」
-ウエイン シモンズ-
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