地方の寂れた行政系動物園の特徴と、活動|LIB

本記事は、活動する場合において皆さんに役立てていただけるよう、Webワークショップと位置づけています
長いですが、ご参考にしていただければ幸いです。

地方の古い行政系動物園には、共通している要素があります。
《特徴》 《動物にとって》 《活動のヒント》
の順番でまとめます。

《特徴:地方の古い行政系動物園》

 ・行政が運営しているか、指定管理者制度で地元の小さい業者が請け負っている
 ・無料か低料金
 ・まれに幼稚園や保育園の遠足に使われる
 ・ふれあい体験=ハラスメント体験を行う
 ・どこも財政的に危機的な状況にあり
 ・職員のやる気は低く
 ・しかし行政なので掃除は行き届いており
 ・しかし決められたこと以外は行わない
 ・クレームに怯える
 ・役場の職員が持ち回りで担当している場合は特に動物への愛情があるわけでもなく、専門家でもなく、2年〜3年をやり過ごす場所
 ・シルバー人材センターやボランティアで維持されている。

《動物にとって》

 ・形態展示
 ・コンクリートの床
 ・鉄格子
 ・貧相なエンリッチメント
 ・専門知識の在るスタッフがおらず福祉的な期待ができない
 ・当然常駐の獣医もいない
 ・たまたま動物に愛を持っているスタッフがいればいいが、いなかったら人間からの愛は一切無く、単なる展示物として生きる。
 ・ゆえにエネルギーがなく、暗い表情をしており、人間に対して敵対的な態度を取るか、あるいは寂しくて寄ってきたりなどする場合もある。
 ・死んでも、遺体がホルマリン漬けや剥製にされる場合もある。大抵は腕の悪い剥製師によるもので、縫い跡が荒く、動物の表情もひどい。目の周りや手先、足先など柔らかい部分から崩れていくが、ボロボロになり、中綿が見えているような状態になっても展示されている。
 ・寒い時期に、熱帯夜温帯の動物に、暖房設備やビニールシート等でケアしているかいないかは重要な視点。してない施設は論外。即閉鎖したほうが良い。しかし日本には多い。

《活動のヒント》

 ・人口減少、地方財政の縮小でますます経営は厳しくなっていくことが予想されるので、活動としては比較的有利な条件
  しかしながら税金が入っていることと、園長は係長レベルが多いようで、自分の代で潰したくないという意図から存続している。
  較的財政状況が良い自治体の場合や、国からの補助金や過疎債などが使える場合は施設をリニューアルする可能性がある。リニューアルされたら潰すわけにはいかなくなるので、存続が長引く。  
・地方に行くほど、動物園や水族館の実態について知らない人が多い。
  また、幼稚園保育園の遠足の思い出、親に連れて行ってもらった思い出、子どもを連れて行った思い出など、個人的な愛着をもっている人々が多い。ゆえに動物よりも、自分の思い出を優先してしまう。なぜ動物園や水族館を閉鎖すべきか、動物がどのような状態なのかの教育が必要。

 ・しかしながら、地方に行くほど、活動家が少なくなる。特に犬猫以外の動物全般となると極端に活動家が減る。動物全般であっても、啓発系が多い。もし現場ができる人がいたら、その活動家に調査のスキルや知識、コミュニケーションを学んでもらう必要がある。そこまでやれる人は更に減る。
 ・上記の条件を勘案しながら、きっちり動ける活動家を養成する必要がある。

 ・行政系施設なのでクレームは非常に効果的。
  行政は、できるだけ上にクレームを入れるのがコツ。一番上から、町長- 総務部長- 部長クラス- 課長クラス- 係長クラス- 主任等々。町長に行くのがよい。
  議会は、議長か、リベラル系の議員か公明党系の議員、保守系でも動物に同情的な方は多いので、地元の議員を調べておくと良い。

 ・最悪の打ち手は、現場で怒りを持って飼育員にクレームをすること。飼育員の感情を阻害したら動物に向かうかもしれないし、自分たちに不都合なクレームを上に上げることもしたがらない。感情的で一時的な、自分の不満のガス抜きでしかないクレームは愚策。動物のために止めましょう。穏やかでしっかりしたクレームであっても、現場の職員には決定権がないので、なるべく上役に届けるのが良い。

 ・大人用のしっかりした内容の啓発チラシ、あるいは子供用のわかりやすチラシを作り、動物園水族館周辺や幼稚園保育園、小学校、中学校周辺の家へのポスティングや、PTAに直接送付するのもよい。
 ・やれることは沢山ありますし、未開発の活動手法も無限にあります。ぜひトライ&エラーして、手法を共有し、活動のレベルを高めていきましょう。