131 越前松島水族館（181124／福井県坂井市）

【特徴】

・増築に増築を重ねた
・コンペイトウハウスがある

【越前松島水族館と、日本の動物行政は似ている】

地方によく見られる老朽化した水族館でした。
西武グループ・オリックス・フジサンケイグループといった巨大資本の大型水族館に市場を食われていく運命。
今後、このような水族館は縮小し、大資本の寡占化が進むでしょう。

越前松島水族館の外見は、
増築に増築を重ね、あちこちにプレハブなどの建築物が立ち、動物に対する尊厳も倫理観も感じられませんでした。
越前松島水族館の内部は、
ごちゃごちゃした入り口を入っていき、いっときのブームを狙ったであろう、コンペイトウハウスがあり、ルーチン感を感じさせる怠惰なイルカショーがあり、隅っこに狭いアザラシの施設があり、お決まりのウミガメの”研究” ”繁殖”施設があり、おまけのようにフラミンゴが金網の中に監禁されており、チープなカエル館があります。

この施設を見て、日本の動物行政との相似を感じました。

日本の動物行政は、欺瞞と矛盾と誤魔化しに満ちています。
一貫性がなく、倫理観が欠落し、反自然で、ときどきの短絡的な欲求を満たすために駆動しています。
それを糊塗し「美しい」と思われたい願望はありますが、外見だけを繕うことに汲々とし、中身は見透かされています。

誰しもがそういう要素を持っています。

自分自身のそのような要素に気付き、認め、乗り越えようとするかどうかが、社会の、地球の、そして自分の未来を決めるのでしょう。