動物搾取を学ぶ

動物園法の制定 させてはならない理由

  • 2018/08/21

現在の動物園水族館の根拠法は、博物館法です。
動物園はより良い動物園を目指すために動物園法の制定を目指しています。
動物園法は聞こえは良いのですが、おそらくそうはなりません。
皆様には認識していただいて、先回りしていただきたいと思っています。

本当の目的は、
「動物園」を規定する法律ですので、あくまでも動物園という名称を占有するものとして運用されると予想されます。堀井動物園のような会社が「動物園」という名称を使えなくし、「動物園」をその他動物娯楽利用施設と分離させ、地位の確保を狙う目的。

行政系の動物園が財政難に陥る中、税金からの予算確保に後ろ盾を与えるものとして使える法を作っておく目的。

国が海外から連れてくる動物の交渉など関してより関われるようになる目的。

官僚的にはこれが最大の目的ですが、天下り先の確保。

国立動物園、あるいは動物園法に規定された動物園や水族館から発生する、雇用、餌、運送、その他発生するあらゆる仕事に関わる人々に安定した利益を確保する目的。

そして、族議員がそこに生まれる組織票を獲得する目的。

といったシナリオではないかと読んでいます。
ありがちなシナリオです。
しかし、一回成立してしまえば止めるのは大変です。

そして最も大切なことは、
【犠牲になるのはいつも、物言えない動物たち】
です。

ということを見越して、つまり、このままでは、まず間違いなく成立しますので、「動物園」というポジティブなイメージの言葉からの概念・価値転換をはかることが必要です。
それが未来のあり方。

「動物園」や「水族館」という言葉は人間中心主義に基づく言葉です。
その実態は、動物や水族の権利や尊厳を一切認めず、収容し、繁殖し、監禁し、一生を搾取し続け、マネタイズを行う装置です。

我々LIBは動擁護団体であり、動物の立場からアドボカシーを行う団体です。
動物の立場から見た場合、「動物園」や「水族館」に当たる
最も適切な言葉は「収容所」であり「監禁施設」です。

《参考》
動物園に関する制度と現状について五十嵐聡美
http://www7b.biglobe.ne.jp/~y-mihara/2013.4Igarashi.pdf

生 物 多 様 性 保 全 に お け る 動 物 園 の 役 割 一 国 立 動 物 園 を 考 え る 動 物 園 と 法 東 郷 佳 朗 (神 奈 川 大 学 )
http://www.kokuritsudoubutsuen.jp/imagefolder/Taro-2014.5.24_togo.pdf

この記事を書いたライター

リブ_シンボル

動物解放団体リブ編集部

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