昨年度の「アニマル・アドボカシー・アカデミー」がパワーアップして、今年は「動物解放アカデミー」という名前で開催することが決定しました!
動物解放アカデミーとは、8つのパートを通して、動物擁護活動の基礎知識を体系的に学び、仲間とのネットワークを構築するオンラインアカデミーです。
↑上記ページが開けない場合は、こちらからも申し込みが可能です。
理論と実践を学べる7つの基礎講座 + ワークショップ
理論では、動物活動の基盤となる、動物たちのこと・動物利用の全体像や社会の仕組み・動物活動の根拠となる理論を学びます。
実践では、実際に活動を行う上で必要となる実践的な知識を身につけることができます。
卒業ワークショップでは、理論と実践を、実際の活動のアイデアへと、アウトプットするケースワークを行います。
また、講義によってはゲストをお招きし、座学だけでは分からない、具体的な活動の話もしていただきます!
講義内容詳細
~理論~
1. 動物たちの素晴らしさ
動物とは何か。無生物や植物とはどう違うのか。さまざまな動物たちの暮らしや、感覚、感情、コミュニケーションなどについて学びます。
2.動物利用問題の歴史と全体像・日本社会の構造
「動物利用」と「動物を守る活動」の歴史を紐解き、動物利用問題の全体像を把握します。また戦略的な活動に役立つ「日本の社会構造」についても学びます。
3.動物倫理の基礎
動物を守るための根拠である、哲学や倫理の歴史や考え方について学びます。冷静な議論に役に立ちます。
~実践~
1.効果的なコミュニケーション
路上活動やSNSでのやり取りに役立つクラスです。傾聴、非暴力・共感的コミュニケーションなどについて学び、実践ワークショップも行う予定です。
2.社会運動とムーブメントづくり
社会運動の概要、ムーブメントづくり、具体例、成功事例を通して、活動の作り方を学びます。
3.動物活動と方法・活動家のキャリア
動物活動の分野、類型、手法を学び、日本と海外の活動を比較し、日本で必要な活動や自分がやりたい活動を明らかにするヒントを学びます。
4.活動家の倫理と持続可能性
活動家として守るべき倫理や、他の社会活動との関係について学びます。また、持続的な活動を行うために、自分の心身の健康への配慮の大切さを学びます。
~卒業ワークショップ~
アカデミーを通して学んできた成果を生かし、自分なりの活動を考え、発表し、ディスカッションを行います。日本に適した活動の開発を行う場でもあります。
※動物解放アカデミー設立の背景や経緯、意義等を知りたい場合はこちら
ゲストスピーカーと講義者
第一回ゲスト Carr 香織(Honey’s Farm Sanctuary)
高校生の頃より酪農ヘルパーのアルバイトを始め、社会人となり酪農だけではなく畜産一般のヘルパーとして、50軒以上の畜産農家を歩く。その後、人と動物の自然療法を学びながら「薬草·漢方·精油」などの研究を始め、オーガニック畜産を目指す農家さんのヘルパーを開始。並行して、畜産業を見つめ続けた35年間。見るに忍びない 「家畜」と呼ばれる動物たちを取り巻く環境や虐待に心を痛め、10年前より「最期の数ヶ月としても、あの子たちに幸せな時間をあげたい!」その想いだけで保護を始める。
第二回ゲスト 谷津裕子(公立大学法人宮城大学看護学群教授)
日本赤十字看護大学大学院で博士号(PhD)取得後、同大学・大学院の講師、准教授、教授を経て、2016年3月に退職。同年10月より英国のグラスゴー大学大学院で動物福祉学を学び修士号(MSc)取得。帰国後、東京慈恵会医科大学医学部看護学科教授を経て2022年度より現職。著書は『動物―ひとと環境との倫理的共生』ほか多数。好きなことはお笑いの動画を見ることとveganカフェ・レストランを巡ること。
第三回ゲスト 黒瀬陽(動物と倫理と哲学のメディア)
ユース団体「動物と倫理と哲学のメディア(略称AS)」の代表、環境NGO ClimateYouthJapanの副代表。京都大学で農学や哲学を学ぶ。
小さな時から親の影響などで国際情勢に関心を持ち、大学ではベトナムや香港へ留学。
様々な領域で学ぶ中で、動物倫理、気候正義やフェミニズムが個人的にも政治的にも真摯に向き合うことが求められていると気づく。
学術研究と社会活動の橋渡しを果たせるよう、これまで動物・気候正義活動のほかクィア映画祭のボランティア活動や貧困地域の支援などに関わってきた。
第五回ゲスト 荒尾日南子(気候アクティビスト / 350 Japan チームリーダー)
国際環境NGO 350.org日本支部リーダーとして、気候変動解決に向けたムーブメントの構築、拡大に務める。
都立国際高校 / Carlos Saavedra Lamas (アルゼンチン)卒。テンプル大学スクール・オブ・コミュニケーション(演劇科)卒。アメリカ・イギリスにて、俳優/演出家として活動。Pig Iron Theater Company アソシエート・アーティスト。
帰国後、フリーの映画やテレビ・プロデユーサーとして、Little Miss Sumo、ガリレオ・スペシャル、Fokus Japan 、などを制作。また翻訳家として、ジュリア・キャメロンによる「子供はみんなアーティスト」とダニエル・ハンターによるクライメート・レジスタンスハンドブックを手がける。
第六回ゲスト 永井佐千子(一般社団法人世界マザーサロン・VEGAN子育て運営)
工場畜産の現状を知り、2015年秋に生活を見直す。一人でも多くの方とこれからを考える機会を広げていきたいと思い、2017年にヴィーガン子育てプロジェクトを立ち上げ、情報発信を開始。子どもたちも菜食で育て、元気に成長中(現在、中3、小6)。
2021年12月には若者の自立支援「学び舎めぶき」をスタート。まずは「心をととのえる」ことに重点を置きながら、食事を菜食にするなど、日々の生活から見直す機会を設けている。
第七回ゲスト Elly Nakajima(非営利団体「アニマル・アライアンス・アジア」創立者、代表。)
様々な人が参加しやすい、効果的なアジア圏の動物正義ムーブメント作りのため、活動家の育成に焦点を当てている。 ヴィーガンエリーとして日本の活動家向けのコンテンツ発信もしてき た。イギリスで心理学学士号と映画修士号取得後、アニマル・アライアンス・アジア設立までの10年間、撮影監督としてキャリアを積み、BBCでの教育動画作成の経歴もある。
第一回・第三回講義者 清水碧(NPO法人動物解放団体リブ 代表理事)
大学時代にヴィーガニズムを普及させる為の対話活動を開始。路上活動で通行人との対話は延べ1000人以上と行ってきた。さらに、東京を中心に全国で「お見送り活動」や「路上活動」、効果的な活動のためのワークショップ、講演会などを行う。
経営学学士を取得した後、IT企業にてウェブディレクターとして勤務。
現在はNPO法人 動物解放団体リブにて、「動物解放のための総合サイト」の制作を始め、現場調査、イベント企画・運営、団体マネジメントなどを担当。
第二回・第六回講義者 目黒峰人(NPO法人動物解放団体リブ 設立者)
動物解放活動家、アニマリスト、ヴィーガン
政治団体 アニマリズム党代表、NPO法人 動物解放団体リブ理事
動物と人が共存するアニマリズムに基づく社会を作ることを目標としている。
著書「動物園水族館閉鎖」「イルカ・クジラ解放」
第四回・第五回・第七回講義者 高橋有希(アニマル・アライアンス・アジア日本担当)
宇宙飛行を目指し高校から一人でアメリカへ。カリフォルニア工科大学を卒業しUCバークレーで宇宙物理の博士号取得後、SpaceXで宇宙船開発。南極(計20ヶ月)、アタカマ砂漠、グリーンランド、ミッドウェイ島などでの仕事を経た後、動物搾取の問題は何よりも緊急だと感じ、2019年に日本に戻りアニマルライツセンターで活動。今はAAAで日本担当。また、パートナーと@dr.papa_tr.mama から健康・育児・動物について啓発。
参加資格
動物を守りたい人、ヴィーガンになったばかりの人、なりたいと思っている人、動物擁護活動をしている人。みんなそれぞれ、成長過程の違うステージにいるはず。
そのみなさんが参加できます。
自分は活動家や擁護者と呼ぶにはまだまだ、と思っていても気軽に参加してください。活動に関して学べるチャンスです!
運営組織
『動物解放アカデミー』は、Animal Alliance Asia(AAA)とNPO法人動物解放団体リブの共同事業です。
AAAは、アジアにおける、より包摂的で効果的な動物正義運動を構築することを目的として、アジア全域で動物擁護団体をネットワークし、教育事業を行なっています。日本でも昨年から、アニマル・アドボカシー・アカデミーという活動家向けの教育プログラムを行っています。
NPO法人動物解放団体リブは、動物解放をミッションとし、これまで主に日本各地での動物利用問題の現地調査・研究を行い、調査結果から分かる問題を広く市民に伝え、そして社会システム変革のための活動も行ってまいりました。これらの情報や経験の蓄積を活かして2022年より教育事業を開始いたしました。
AAAとリブが協議を重ねた結果、お互いの得意分野を活かし、より効果的な教育事業ができるということに合意し、共同事業を行うことにいたしました。
AAAのアジア全域での活動の知見と、リブの日本に特化した活動の経験を合わせることで、より日本の活動家にとって有益なアカデミーを行うことができると考えています。
これを機にプロジェクト名を『動物解放アカデミー』とし、プログラムもアップデートします。
開催日時
2023年度アカデミーは、10月の土日、午前中に行います。
日時:2023年10月7日(土)~10月28日(日)(詳細の日程は以下に記載いたします。)
場所:オンライン(zoom)
参加費:無料で受講することが可能です。(アカデミー運営のためのドネーションも承っています。)
詳細の日時はこちらです。
10月7日(土)午前9時30分~12時
理論1 動物たちの素晴らしさ
10月8日(日)午前10時~12時
理論2 動物利用問題の歴史と全体像・日本社会の構造
10月14日(土)午前10時~12時
理論3 動物倫理の基礎
10月15日(日)午前10時~12時
実践1 効果的なコミュニケーション
10月21日(土)午前10時~12時
実践2 社会運動とムーブメントづくり
10月22日(日)午前10時~12時
実践3 動物活動と方法・活動家のキャリア
10月28日(土)午前9時30分~12時40分
実践4 活動家の倫理と持続可能性
卒業ワークショップ
全てに参加いただくことができない場合でも申し込み可能です。
全8パートのうち、7つ以上のパートに参加した方にはアカデミー修了の証明書を贈呈いたします!
行動規範
動物解放アカデミーでは、参加者や運営者・ゲストなどのあらゆる関係者が安心して学ぶために行動規範を設けています。動物解放アカデミーに参加する方はこちらの内容を遵守し、他の関係者に敬意をもって参加してください。
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よくある質問
Q.全日程参加できなくても申し込んでいいですか?
Q.後日映像の配信はありますか?
A.その場合でも申し込み可能です!
お仕事やご家庭の都合で、一部の日程に参加できない場合もありますよね。
録画映像については、当日の講義開始前までに欠席理由をメール(japan.aaateam@gmail.com)にて連絡してくださった方へ、後日お送りさせていただきます。
ただ、当日は一方通行の講義だけではなく、グループでディスカッションをしたり、交流を持てる場所も設ける予定です。録画できるのはそれ以外の映像となってしまうことをご了承くださいませ。
(ですので、可能な限りはリアルタイムで参加していただくと、より得るものが増えると考えています!)
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みなさまのご参加お待ちしています。
一緒に、より効果的な動物擁護活動について学びましょう!
↑上記ページが開けない場合は、こちらからも申し込みが可能です。
※Peatixに何らかの理由で登録したくない方は、japan.aaateam@gmail.comまでご連絡ください。