レッドリストとは、絶滅の可能性のある動植物のリスト
実はレッドリストは多数あります。
レッドリストと聞くと、多くの人が思い浮かべているのは、
・IUCN(国際自然保護連合)レッドリスト
日本オリジナルのレッドリストがある
主なものは2種類あります。
・環境省レッドリスト(陸の動物)
・水産庁レッドリスト(海の動物)
さらには、都道府県ごとのレッドリスト、学会などが作ったレッドリストがあります。
世界各国やNGOが独自に作ったレッドリストもあり、乱立している状況です。
つまり独自のレッドリストは、地球の利益よりも、国益や省益、産業の利益に沿うように作られている可能性があります。
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IUCNと水産庁のレッドリスト比較
では、IUCNと水産庁のレッドリストの違いを見てみましょう。
IUCNレッドリスト(クジラ目のみ)
CR 3種
EN 10種
VU 7種
NT 6種
LC 34種
DD 29種
水産庁レッドリスト(クジラ目含むすべての海棲生物)
CR 0種
EN 0種
VU 0種
NT 0種
(LC 0種)
DD 1種
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水産庁のレッドリストは信用できるか
IUCNレッドリストには、クジラ目89種類すべて入っています。
中でも、日本が商業捕鯨を行なっているイワシクジラは絶滅危惧種EN。
パンダやシーラカンスより、絶滅の危険が高いクジラです。
IUCNレッドリストは、地球を守るために作られたもの。
一方、水産庁レッドリストは、利益を確保し、天下りを確保、管轄する産業に利益を誘導するために作られているように見えます。
行政や産業は、自分たちに都合の良いレッドリストを、自ら作り、客観的な根拠であると主張します。
捕鯨、イルカ漁、マグロ漁、ツキノワグマ猟などの根拠として持ち出すものです。
日本の行政機関、政治家には、地球意識が欠落しているように思います。
国や個人が存続できるのは、地球があるからです。
《参照》
IUCNレッドリスト
https://www.iucnredlist.org/
環境省レッドリスト
https://www.env.go.jp/press/files/jp/110615.pdf
水産庁レッドリスト
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/170321.html