1. 異常行動とは?
動物園や水族館に監禁された、動物の精神的異常が行動に現れたもの。
英語では、Zoochosis(ズーコシス)と言います。
人間の場合、拘禁精神病、拘禁反応と呼ばれ、刑務所や精神病棟等に監禁された際などに現れます。その行動は、動物も人間も変わりません。
動物の異常行動について、詳しくはこちら。
2. 水族館の「異常行動リスト」
1. 自分に向かう異常行動
[自分の体へ危害を加える]
・自傷(頭を壁に何度もぶつける等)
・自殺/自殺未遂
・歯の損傷(コンクリートや柵を噛む)
・嘔吐
・水から出てプールサイドに上がる
[精神病]
・うつ病
・拘禁症状態
・水面や浅い場所に ただ浮いている
・プールの底に横たわる
・常同行動(ぐるぐると同じところを泳ぐ等)
2. 他者に向かう異常行動
・他者の攻撃
・いじめ
・他者への性的攻撃
・上下関係を定める
3. 実際の映像
自傷
歯の損傷/死亡
自殺
イルカやシャチなど、鯨類は自殺すると考えられています。
2011年 名古屋港水族館に監禁されていたシャチ、ナミ。
ナミは石490個、計約81Kgを飲み込み胃潰瘍、内臓出血で死亡。28歳でした。
1985年太地町の捕鯨で捕獲され太地町立くじらの博物館に監禁。
2010年名古屋港水族館が5億円で購入した。
くじらの博物館に監禁されていた時に飲み込んでいたとみられます。
(参照 https://www.huffpost.com/entry/dolphin-commits-suicide_n_5491513)
なお、名古屋港水族館は2008年、くじらの博物館から借りていたクーも感染症で死亡している。
水面や浅い場所に ただ浮いている(うつ・拘禁症)
水面や浅い場所に ただ浮いている/背びれの曲がり
常同行動(ぐるぐると同じところを泳ぐ)
4. あなたにできること
1.水族館に行かない
私たち一人ひとりができる簡単な行動の一つは、水族館に行かないことです。
この記事でお伝えした通り、水族館のイルカやシャチや他の動物は、自然界とはかけ離れた環境に置かれています。家族や友人と引き離され、狭い空間に閉じ込められたかれらは、精神的・身体的に苦しんでいます。
動物のための根本的な解決策は、水族館に動物を入れないことです。そのために、水族館に行かないという選択は、動物たちが自然な環境で生活する権利を尊重するという強い主張につながります。
2.リーフレットを配って問題を伝える
イルカや魚たちを救うためには、周りの人にイルカたちがおかれた現状を伝え、水族館にお金を落とさないように促すことが有効です。
リブのリーフレットを友達やお店などに配り、動物園水族館に行かないように伝えることは、動物の苦しみを減らす、重要な草の根活動ですす。
リーフレット「5. イルカ」「6. 水族館のイルカ」「7. シャチ」では、イルカ漁、イルカの異常行動、日本に監禁されているシャチの基礎知識を学べます。
日本の知識と意識を高めるために、ぜひ活用していただければと思います。
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3.水族館・動物園に意見を伝える
動物園や水族館で何かが起こったタイミング、例えば動物が亡くなった、赤ちゃんが生まれた、施設を改装する、新しい動物を手に入れるといったタイミングで、「動物を利用するべきではない」と意見を届けることは、有効です。
また、こちらの、≫ 日本一周!動物園水族館調査 全施設まとめ には現地で調査した写真や映像を掲載しています。様々な問題があることが分かると思いますので、意見をぜひ届けてください。
4.『動物園水族館 閉鎖』を読み、問題をさらに学ぶ
筆者は、日本全国ほとんどすべての動物園と水族館282施設を現地調査しました。
そこで見たものは、消費者に告げられていない、動物たちの悲惨な姿でした。
現地で見たこと、動水関係者と話したことを軸に、
世界と日本の差、世界で行われている動物解放の実例、餌にされる動物たち、異常行動、怪我、病気、奇形、流産、死産、事故死、イルカ漁とイルカショー、動水4つの役割の欺瞞、プロパガンダの手法、周辺産業、ビジネスモデルなど、これまで語られてこなかった現実を体系的に整理しています。
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