私たちは、日本全国ほぼ全ての動物園・水族館、計283施設の現場調査を行いました。
その中で、水族館で、アザラシの目が真っ白になっています。
皆さんも見たことがあるかもしれません。
原因を飼育員に尋ねたところ、塩素のせいだということです。
ここで挙げた写真は、
日本一周!動物園水族館調査【北日本編】で調査した、
・箱根園水族館(神奈川県)
・那須どうぶつ王国(栃木県)
・アクアワールド大洗(茨城県)
・仙台うみの杜水族館(宮城県)
のものです。
他の水族館にもいました。
爪もぐにゃぐにゃに曲がってしまっているアザラシもいました。
広い海や湖から連れてこられ、狭いプールや完全室内のプールに押し込まれ、写真のようなタンクから、塩素を入れられます。
ビタミン剤や抗生物質を飲まされ、イルカには精神安定剤を使っているという収容所(水族館)の話も聞きました。
肛門から体温を計られ、血液を取られ、繁殖させられ、商材としてできるだけ持つようにか管理され、毎日毎日人に見られて生きています。
人間にさえ捕まらなければ。
そして死んでも剥製にされ、自然に還ることもできず、皮膚が擦り切れるまで触られ続けるアザラシもいます。
塩素のせいではないんです。
そもそもは私たち人間のせいなんです。
「保護された動物ならいいのじゃないか?」
とよく聞かれます。
まず第一に、保護するなら保護施設でいいはずです。
そしてそういった保護施設はすでにあります。
第二に、これが重要なのですが、保護して回復したら自然に戻してくれるわけではないのです。
よく考えてみてください。
営利や存続が命題の動物園水族館にとって、珍しい動物を保護するということは、タダで商材が手に入るということです。
実際に、北海道でアザラシの保護施設とされる、とっかり(あざらし)センターで保護したアザラシは回復しても、海に返されるかどうかは、自治体や指定管理者の方針次第です。また繁殖もどんどんしています。
つまり、保護施設と称しながら、「日本の水族館へのアザラシの供給地」が、本当の姿です。
あなたにできること
1.動物園・水族館に行かない
入園料を払うことで利益が生まれ、動物たちの監禁が続きます。観光やお出かけは、動物を搾取しない施設へ。遊園地や美術館など。
2.本や映像や模型で動物について学ぼう
観察したい場合は、動物の生息地に行き、動物に迷惑をかけないようにそっと観察する。もちろん採取はしない。
3.動物園や水族館に意見を伝える
特に子供たちの率直な声は、動物たちの力になります。
4.問題をさらに学ぶ
書籍「動物園水族館閉鎖」や、リブのウェブサイトのカテゴリ「動物利用問題」では、動物利用の現状や問題を伝えています。
5.周りの人に広める
優しく冷静に事実を伝え、まだ問題を知らない人に知ってもらいましょう。また、リブで作成したリーフレットもご活用ください。>リーフレット無償提供中
6.ヴィーガンになる
ヴィーガンになれば、動物園・水族館で苦しんでいる動物ばかりではなく、家畜動物や野生動物など、可能な限り動物を苦しめないライフスタイルを送ることができます。 >ヴィーガンとは
7.動物を解放する活動を支援する
私達は、動物利用問題を見える化し、動物を利用しない社会を推進する為の様々な活動をしています。あなたのご支援が動物を救う力になります。>支援方法を見る
動物を解放しよう。