「ヴィーガンを止めました」という方々の多くは、そもそもヴィーガンではない

  • 2019/02/08

ロジカルにご説明します。
前段として、利己↔︎利他は、1か0かではなく、スペクトラムになっている。
100%の利他は、原理的物理的に不可能。

ヴィーガンとは、ヴィーガニズムを実践する個人、あるいはライフスタイル。
ヴィーガニズムとは、
「人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義」
(英国ヴィーガン協会)

健康・スピリチュアル・環境等理由の、完全菜食の方々が、「ヴィーガンを止めた」と表明することがあるが、定義上その方々はそもそもヴィーガンではない。
完全菜食というライフスタイルの人々。

健康・スピリチュアル・環境等動機とは、(程度の差はあれ)自己利益を重視。つまり、自己利益の基準・考え方・価値観・健康状態・スピリチュアル的な指針に変更があった場合、より自己利益が高い方を選ぶのが当然。ゆえに、完全菜食の実行・中止を容易に行う。

ヴィーガンは、動物(利他)をこれ以上傷つけたくないとう強い動機を持っているためにヴィーガンにシフトする。
故に、ヴィーガンを止めるということは、動物(他者)が死ぬということ、動物たちに対して取り返しのつかない裏切りとなるということを強く自覚している。
なのでヴィーガンを止めるということは稀なケースとなる。
(もっとも、ヴィーガン、少なくとも私にとっては、動物と人間はなんら変わらない存在なので、その遺体を食べる行為は人間を食べる行為と変わらず気持ち悪くて無理になるのですが)

完全菜食を止める止めないはもちろん個人の選択であるが、そもそもヴィーガンでない完全菜食の方々が、
「私はヴィーガンを止めた」そのことによって、
・肉(遺体)が美味しかった
・健康になった
・肌が綺麗になった
・霊性が上がった等々表明することは、
人々のヴィーガンへの正しい理解を阻害するとともに、
何よりも、動物たちが、いつ終わるともしれない、搾取と暴力と殺害とを受け続ける一因となるということを、深く自覚していただけるとありがたいです。

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※菜食は多くの場合、単一の動機によるものではなく、複合的なものである。
それぞれの方々の菜食への動機は、動物・環境・スピリチュアル・健康等といった動機が、それぞれの割合で構成されている。

※「定義」は個人的な主観や想いよりも、時代的な価値観の変遷よりも、大抵の場合はるかに重要で精巧に作られている。
ヴィーガンが立ち戻る場所である。

※「定義」を拡大解釈することは、メリットとデメリットがある。
上記のケース(ヴィーガンの定義を動物動機以外に広げる)の場合、デメリットは取り返しがつかない結果をもたらすこともある。

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