2025年2月1日、NPO法人動物解放団体リブの代表・目黒碧が動物倫理かいぎにて特別講演を行いました。本記事では、当日の様子や講演内容を報告します。
動物倫理かいぎとは?

動物倫理かいぎは、人間と人間以外の動物たちのよりよい関係を、多様な実践と学問に身を投じる人々の対話によって追い求めるための学会です。
人間社会は、ペット、畜産動物、野生動物、実験動物など、さまざまな形で動物と関わっています。動物倫理かいぎは、哲学・倫理学をはじめ、AI、社会科学、文学、芸術など多角的な視点から、動物との関係を問い直し、この日本、 ひいては動物たちの惑星である地球にとって、望ましい未来への途を拓くことを目指すものです。
(動物倫理かいぎ設立趣旨書の内容を要約させていただきました。)
目黒碧の特別講演

「動物園・水族館の動物は幸せなの?」というタイトルで、動物園・水族館で起きている動物への被害、その中でも特に動物たちの異常行動についてお伝えしました。
動物の異常行動についてはこちら
参加者からは「見ていられないほどひどい現状が起きていると知った」といった感想が寄せられました。
対談

対談のパートでは、運営委員長であり当日は「動物に対する義務はある?——カントに学ぶ動物と私たちの関係」というテーマで発表を行った中村涼さんと、「動物から学問と実践をむすびなおす」というテーマで発表を行った「AS-動物と倫理と哲学のメディア」代表の黒瀬陽さんと一緒にお話をしました。
それぞれが動物倫理かいぎに抱く期待や想いも共有しながら、質疑応答も受け付けました。
私の想いとしては、草の根と学術の連携を実現させたいとずっと考えてきたので、本当に今回の動物倫理かいぎの発足は喜ばしく、そして私にできることがあればぜひ協力したいと考えていますし、一緒に動物倫理を広めたいと考えています。
動物倫理を考える際に必要なのが、正しい事実だと考えています。
私たち動物解放団体リブは、まさにその議論を適切にするためにまずは情報収集、調査をし、事実を明らかにすることだと考えてきてここまで活動をしてきました。
これからは、その活動を議論により活かし、また、学問の知恵を学び、活動の質を高めることをしていきたいと考えています。
質疑応答

講演後の質疑応答では、動物園・水族館の存続の是非や、現実的な改革案について活発な議論が交わされました。例えば、「ペットについてはどう考えているか?」「動物園の存在意義としての研究についてはどう考えているか?」などの問いや、「動物園や水族館のエンリッチメントがなされているところでも動物たちは異常行動をしているのか」などの質問があり、一連の発表を聞いたうえでの質問なのでやはり質疑の内容が一段階質の高いものになっていると感じましたし、改めてこの学会の意義を感じました。
まとめ
今回の動物倫理かいぎでは、参加者も含めて、学術界と実践者が交わることで、動物倫理に関する議論の幅が広がりました。NPO法人動物解放団体リブとしても、草の根と学術の連携を模索していきたいと強く思っているので、今後もできることをしていきたいと考えています。
動物たちとの関係をより良いものにするためには、多くの人が問題を知り、考え、行動することが重要です。引き続き、リブは動物解放のために活動を続けてまいります。
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